嫌われる者
こんにちは、皆様は虫は嫌いでしょうか?それとも好きでしょうか?たぶん苦手の人の方が多いと思います。
そこで、私の嫌いな虫を紹介していきたいと思います。
※ 気分を害する可能性があるので気をつけてください。
〜蛾〜
私の嫌いな虫は蛾です。
多分嫌いな人が多いというか、
好きな人いるの!?って感じです。
私が特に嫌いなのは、蛾の模様です。
あの毒々しい模様。
あの模様はなんのためにあるの!?
それは捕食者から身を守る為の擬態なのです。
蛾の模様には以下の種類がある
- 背景に溶け込む隠蔽擬態
- 目玉模様で捕食者を驚かす警告模様
- 毒をもつ種に似せるベーツ擬態
- 毒をもった種どうしが互いに似せあうミュラー擬態
- 葉脈模様さえをも模した扮装擬態
この模様の多様性は蛾だけでなく、他の生物にもおけるダーウィンとウォレスの進化生物学で説明され、擬態は自然選択による進化を検証するための恰好の対象であり,その価値は現在でも変わらず重要視されています。
代表的なもので、工業暗化というものがある。オオシモフリエダシャクという蛾は本来淡色の羽を持った蛾のなのだが、突如暗色した変異個体が現れ、その個体が一気に数を増やした。
この出来事はイギリスを初めとするヨーロッパや北アメリカの各工業都市で見られるようになった。
この工業暗化は突然変異と自然選択により進化が生じるという現代の進化理論の有力な証拠とされている。
なぜ有力な証拠なっているかと言うと、先の変異した暗色の蛾が増えたことに理由がある。
なぜ増えた? なぜ変異種が増えたのか、それは暗色の羽を持つことによって、捕食者に狙われなくなったのです。この頃、都市部で工業が発展し煤煙の影響で地衣類が死滅し、黒ずんだ樹皮がむき出しになっていました。そのせいで淡色の羽を持つ通常種は目立つようになり、捕食者に食べられるようになり数は減っていきました。逆に暗色の羽を持つ変異種は擬態できるようになり、捕食者に狙われにくくなりした。その結果変異種が急速に増えていったのです。
この増えた理由こそ進化論にとって重要なのです。
つまり、自然に生き延びるための種を獲得したということですね。
そう思うとなんか蛾も気持ち悪いだけでなく生き物としてすごい存在なんだなと思って来ますよね笑
まあ嫌いなんですけど💦
また、中にはこんな変わった模様を持つ蛾が😱
その蛾がこちら
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この蛾はモンウスギヌカギバという蛾で、
写真を見たらわかるように何に擬態しているかと言うと、、、
そう!
鳥のうんこに擬態しているのです。
しかも鳥の糞だけでなく、それに群がるハエも再現しているのです。
まさにプリントアウトしたような再現度ですね。
もちろん自分から羽の模様なんて見れるはずもありません。それなのにこの再現度の凄さ、、
どうやってこんな羽を持つことが出来たのか本当に不思議でたまりません。
最近では蛾の羽の模様が様々な遺伝子の働きや抑制によって形成されることなどが、わかってきているが、まだまだわかっていないことが多い。
これからどんどん遺伝子の同定などされ、研究が進むとおもうので、注目していきたいと思った。
最後に、今回は少し気持ち悪い虫の話で気分を害された方もいるかもしれません。申し訳ありません。
ですが、単に嫌うだけでなく嫌われる者にも、それなりの理由があることが知れて私は良かったと思います。
今回もご覧頂きありがとうございました。
写真:
http://fnorio.com/0080evolution_theory1/peppered_moth1/peppered_moth1.htm
https://manabu-biology.com/archives/42476577.html